▼起業家file.016 小沼和枝さん　有限会社ラ･パレット　代表取締役

(プロフィール概略)　
ウェディングコンサルタント。記念日プロデューサー。
1961年千葉県野田市生まれ。小学生で創作ダンス、中学でテニス、柏南高校では演劇部に所属。夢は通訳とＣＡ。神田外語学院で英語の猛勉強をしながらCA養成学校へ。しかし、競争倍率の壁は高くCAを断念。

就職は丸善石油(事務職)へ。3年後イベントコンパニオンに転身。さらに28歳で結婚式の司会業へ転職、現在までに3500組以上の結婚式の司会を務める。’02年(有)ラ・パレットを設立起業してウェディングコンサルタント業へ。500組以上の婚礼をプロデュースする独立系コンサルタントとして活躍中。

●幼少～会社時代ー
演劇部に所属して、表現することが好きに･･･。
CAや通訳の夢から、OL、そしてイベントコンパニオンの世界へ。

1961年千葉県野田市に生まれる。小学生で創作ダンス、中学生でテニス、と体を動かすことが好きなアクティブな子供時代でした。柏南高校へ進学し、演劇部に所属して、舞台発表のために真剣に練習する毎日でした。そんな経験から表現することが好きになってきたように思います。その後神田外語学院へ。この頃、通訳になってグローバルな世界で活躍したいと思い始めました。とにかく2年間は英語の猛勉強で忙しい毎日でした。さらに先生の影響で様々な異文化に触れるために、国際線のスチューワーデスを目指すようになり、CA養成スクールにも通いました。しかしスチュワーデスの競争倍率は100倍以上で、壁は厚く断念するしかありませんでした(汗。

就職は、両親の薦めもあり、丸善石油に事務職として就職することにしました。3年間は頑張りましたが、どうも私は事務職は向いていないと、将来について悩んでいた時のこと、銀行でananを読んでいたら、｢魅力的な女性のお仕事｣特集に目が釘付けになったんです。｢イベントコンパニオン募集!!　Flash株式会社｣　これだ!!と、運命的な出会いを感じた瞬間でした。すぐに電話をして面接を受け、即採用となりました。

FlashではIBMチームに所属して、全国規模のビジネスショーや展示会、地方の特約店主催の新製品発表やビジネスセミナーなど、全国津々浦々出張の連続でした。華やかな世界の裏側で、新製品の情報収集、製品・アプリケーションの特徴の整理やナレーション研修など、準備も大変でしたが、私にとってとても充実した5年間でした。
　

●起業のキッカケー
30歳迄に次ぎへのステップを･･･そして結婚式の司会業へ!!
引っ張りだこのご指名で、一日3組の披露宴をこなすことも。

コンパニオンの仕事は充実していましたが、自分では30歳までに卒業して次のステップに行くことに決めていました。そして28歳のとき、結婚式をはじめ様々なイベントに司会者を派遣する会社の事務所の方とお会いする機会があり、女性の司会者を探していらっしゃったのです。ウェディング業界では、まだ男性の司会が多い頃で、女性の司会者が望まれていました。そして、これもご縁と思い、’89年に司会業への転職を決めました。

実は、学生時代に「配膳会」のアルバイトの経験があり都内のホテルや専門式場で結婚式を沢山みておりました。式場では披露宴の配膳だけではなく、受付の説明やお引き上げも担当していたことも幸いしました。

女性ということでのご指名もありましたが、披露宴の段取りや心配りのポイントは把握しておりましたので、式場の担当者様からのリピート指名をして頂けたようです。このころは式場での演出には予算を惜しまない時代、1日2回の披露宴は珍しくなく、慌しく3回も披露宴をこなす日もありました。

40歳になる頃、既に2000組ほどの司会を担当させて頂いておりましたが、’90年代後半から、媒酌人なし、仕事関係より友達関係重視、･･･など、バブル崩壊の影響も受けて、ホテル等の式場中心からゲストハウス、レストラン、料亭など多種多様なウェディングのスタイルへと変わってきていました。

●起業の決断ー

40歳のとき、ヘッドハンティングの話が、しかし･･･。
それなら自分で独立起業してみよう!!

そんな時、ブライダル専門の司会派遣の会社の社長をやりませんか？とお声が掛かりました。ブライダル業界は転換期を迎えていましたが、結婚式の仕事は天職と思っていたので、よい機会と思いお受けしました。ところが、残念なことに先方のご都合でそのお話は立ち消えになってしまったのです(汗。

「それなら自分で会社を設立してしまおう！」と前向きに考えて起業を決断しました。当初は司会派遣業だけでしたが、”ゲストハウス””ウェディングプランナー”という言葉が飛び交う時代となり、ウェディングコンサルタントの仕事へと業容が拡大してゆくことに･･･。

司会業を続けていると、新郎新婦のご希望が叶わない、不安感を募らせる、費用が高い･･･などウエディングに関する諸問題がクローズアップされてきました。お二人の様々なご相談を受けているうちに、正式にプランニングをビジネスにしようと考えるようになったのです。欧米ではブライダルコンサルタントという職業が成立していて、まず誰に依頼するか、が大切なのです。どこの式場にも属さない独立系だからこそ、新郎新婦の立場で想いを実現することが出来ると思いました。

●起業後のエピソードー

真心を込めた提案とコーディネートをひとつひとつ丁寧に。
”One for All, All for One”の精神で!!

私がコーディネイトした結婚式のスタイルについて、いくつか事例を挙げさせていただきます。

＊　東京タワーで結婚式
こちらの新郎新婦は、プロポーズが東京タワーだったということで、同じ場所での披露宴をご希望されました。演出として2階建てのスカイバスで東京駅から東京タワーに向かい、東京タワーをバックに素敵な車上人前結婚式をコーディネイトさせて頂きました。
＊　ご自宅婚
御新郎のご実家がお寺ということで、桜の咲く季節にお父様（住職）の司式で結婚式。披露宴のお食事は出張調理人に依頼して、とても豪華な懐石料理で素敵なお式ができました。
＊　シニアの方のご結婚
お孫さんがいらしゃるお二人、お子様が発案されて、御親族とお二人の御友人をお招きしての御会食スタイルの披露宴。アットホームでとっても良い想い出になったと大変喜んでいただきました。
＊　親子ダブル結婚式
御新郎と御新郎のお母様２組同時のご披露宴。御新婦とお母様のお二人がウエディングドレスをお召しになるという人前式をコーディネイトさせて頂きました。
＊　無地のドレスにお母様が半年かけてパールやストーンを刺繍し制作
お会いするたびにどのようなラインでどこまで刺繍を施したらよいかとアドバイスをさせて頂きドレスが完成。ご披露宴後、そのドレスをお召しになりお父様と記念撮影をなさりたいというお母様の夢を実現することができました。
＊　大井競馬場での結婚式
将来の夢は馬主という御新郎、よく競馬場に行かれているお二人、御友人の騎手の方もお祝いに駆けつけて下さいました。
＊　母校大学での結婚式
キャンパス内の教会で挙式を行い、学食内でのレセプションをコーディネイトさせて頂きました。

お客様の夢や希望の実現に、可能な限り対応させて頂くというスタンスで、お手伝いさせて頂いております。時にはハードルの高いご要望で難しいこともありますが、お式での素敵な笑顔を拝見すると、この仕事を続けてきた喜びと幸せをつくづくと感じます。

また社名を「パレット」としたのは、様々な色を混ぜ合わせオリジナルの色を創るパレットのような存在を目指したからです。ウエディングは様々なパートナーさんとの出会いと協力のもとで、結婚式という素敵な時空を創るために、力を併せて最高のカタチに仕上げていく、まさに”One for All, All for one.”の精神なのです。

●今後の夢・目標・生き方についてー
日本のパーティー文化をもっと豊かにしたい。
ブライダルだけでなく「記念日プロデュース」へ!!

ひとつひとつ心を込めてお仕事をさせて頂き、お陰様で結婚式のコーディネイトも500組を超えました。その後もお客様から季節のお便りを頂いたり、メールを頂いたり、そのお返事を差し上げたり･･･とご縁を続けさせて頂いております。
そのような中で、プロポーズのご相談、ご両親の金婚式のお祝い、会社の記念パーティなど、ちょっとしたパーティのご相談やご依頼も増えてきました。色々お話を伺ってみると、個性のあるパーティを企画したくても、個人での情報収集や時間的な制約の限界もあり専門家に依頼したい、しかし誰に相談していいか判らず、取り敢えず私に連絡した、とおっしゃるのです。

 
今後は結婚式に限らず、パーティや宴会のコーディネイトなど「記念日プロデュース」という形でサービスの幅を広げてみたいと考えています。お客様の様々なイベントのお手伝いを通じて、幸せで楽しい人生のお手伝いと、日本のパーティ文化の向上に少しでもお役に立てたら嬉しいです。
　

▽有限会社ラ･パレットのホームページ　

　http://www.lapalette-k.jp/

▽小沼和枝のHaapywedding FBページ

https://www.facebook.com/HappyHappyHappyWedding
▽フリーウエディングプランナー小沼和枝のお伝えしたいこと

　http://ameblo.jp/pwc-palette/

▽小沼和枝facebookページ

 https://www.facebook.com/kazue.konuma