▼起業家file.009 坂田生子さん 株式会社トランスフォーマー 代表取締役



(プロフィール概略)
 
1960年東京都生まれ。実家は松下運輸㈱を経営、4姉妹の次女。クラシックバレエ・バスケットボール・ヨット…スポーツに燃えた青春時代。大学時代に設立したヨット愛好会は、現在35期目で現在もOB会として現役支援を続けている。
実家の松下運輸に就職、父の肝臓ガン発覚により’95年に松下運輸社長就任。
’09年「高齢者の方がイキイキとした楽しい人生を生きるためのサービス”Hearty Life"」を展開する㈱トランスフォーマー」を設立。現在4期目、契約社員含む約30名で奮闘中!!


●幼少~大学時代ー
バレエ、バスケ、ヨット…スポーツに燃えた青春時代!!
語学教師を目指していたが、いつの間にか父の会社へ、そして社長に。


父は松下運輸株式会社の2代目、4人姉妹の次女の私は小さい頃から後継者として期待されていたようですが、小学校でクラシックバレエ、中学ではバスケット、大学ではヨットと色々な経験をしているうちに、別の職業へ憧れを持つようになってしまったんです。大学はグローバルな活動に憧れを抱いて文学部へ、英語やフランス語の通訳や教員免許を取り、将来への準備を着々と進めていました。ところが、卒業間際になると、いつの間にか父の仕事の手伝いをすることが徐々に増えていて、そのまま父の会社・松下運輸へ就職していたんです。これは父の策略だったのでしょうね(笑。

最初の配属部署は情報システム部、夜学へ通いながらオフコン導入のための勉強をして、プログラマー・SEとしてのスキルを習得。経理部門では簿記2級取得、総務部門では、社内マニュアル作成や就業規則等の改訂など、社内の様々な業務を体験しました。

その後1991年に父の肝臓ガンが発覚!! ’95年には私が社長に就任することに、35歳の時です。父は辛い闘病生活の中でも会長職として、経営のあり方やマネジメントの考え方など、経営者の心得を未熟な私にしっかりと叩き込んでくれました。そのことは、今でも私の心の支えになっています。

 

▲NBCの交流セミナーの様子
▲NBCの交流セミナーの様子

●新規起業のキッカケー
社長業に専念した10年間、その後NBCの初代広報委員長(理事)へ。

新しい取り組みは引越事業から始まった!!

 

私が唯一経験していなかったのは営業部でしたので、慣れない営業の場面ではとっても苦労しました(汗。とにかく社長になって10年位は、社員の皆さんに支えられながら社業の維持・拡大に専念しました。そして’06年に経営者としての見識を拡げるために、ニュービジネス協議会(NBC)の理事に就任、初代広報委員長を担当しました。様々なビジネスの経営者の方と交流できたことで、これまでの運送業界一筋から、新しい変化を生み出す事業拡大への意欲が沸いてきたのです。


まずは’07年に社員からの提案もあり、引越事業に進出。小泉景気に乗り業績好調、社内の活気もすごく良い時代でした。そこに’08年9月のリーマンショックが・・・引越案件がいきなり受注減になった時は社長就任以来最も辛かった時期です。
その後不況を背景にした「行政処分・ごみ屋敷の片付け・遺品整理等の引き合い」が目に付くようになってきました。そして自分自身が母の介護を経験したこともあり「高齢者向けの便利屋さん的なサービス」の事業化を検討することになりました。
そもそも、松下運輸の創業は、祖父が戦後の時代に町の御用聞き的な発想から運輸業に成長した経緯があるんです。分野は違えど社業の原点回帰ということだと思いました。
    

▲日本流通新聞の記事
▲日本流通新聞の記事

●第2創業(起業)の決断ー
大きな第2創業のチャンス、新会社を設立して挑戦!!
きめ細やかで真心あふれるサービスがモットー。


世界に類を見ないスピードで進む少子高齢化、高齢者単身世帯の増加、孤独死の問題……日本の高齢化社会は多くの課題を抱えていますが、介護保険では対応できないことがあまりにも多いので、母の時の経験からも気軽に頼めるサービスを提供したいと思うようになりました。そして引越し事業を応用して「高齢者の方がイキイキと過ごすことができる”Hearty Life"サービス」を展開するために新会社「㈱トランスフォーマー」を設立したのです。

現在「絆ネットワークステーション(定期的な絆セミナーやイベント開催)」をベースに、「生き生き生活サポートサービス(買物代行・ペットのお散歩代行・病院送迎・不用品整理ほか)」、「もしもし定期便(電話での安否確認)」、「絆伝承サポートサービス(遺言作成・財産処分ほか)」・・・などを展開中。Hearty Lifeだからこそできる安心・快適なサービス品質を目指しています。

 

▲さいたまシニア大学での出張授業風景
▲さいたまシニア大学での出張授業風景

●第2創業(起業)後のエピソードは?
シニアの皆さまが熱心に私の話を聴いてくださることが嬉しくて・・・。

とても大変な仕事ですが、お客様の喜びの笑顔にやりがいを感じます。

定期的な絆セミナーの他にも講演会などでシニアの皆さまの前でお話する機会が増えてきました。左の写真は「さいたまシニア大学」での出張講義です。人生のゴールデンタイム(定年~75歳)を楽しく過ごすための様々な提案活動をしています。
「ウィリングノートを作ろう!!」
「いまからでも、どんどん何かに挑戦しよう!!」
「豊かなシニアライフを送るための5K!!」(経済・健康・心・家族・交流)

ご相談時、
お客様のお困りの表情が喜びに変わられるのを拝見するたび、私達はこのうえない充足感と喜びを覚え、感謝の気持ちでいっぱいになります。



●今後の夢・目標・生き方についてー
(先代からの教え)企業の目的は社会に貢献すること。
やすらぎのサロン事業にも進出したい!!

 

”トランスフォーマー”という社名は、「変化させる者」と言う意味から名付けました。「お客様の思い出の品を、心の中の思い出の品に変えていくお手伝いをしたい」との思いをこめて・・・。

弊社の企業理念は人々を幸せにする為に存在すること。現在契約社員含めて約30名ですが、ひとりひとりが仕事を通して社会に貢献し、お客様に生き生きとした人生を送って頂くことと考えています。また㈱カルビーカルネコ事業部の環境事業EVI(※)にも参加しています。

 

短期的には、軽い運動もできるコミュニケーションサロンのようなスペースの核拠点を作って絆ネットワークを拡げてゆきたいと考えいてます。社会情勢やお客様の心の声に耳を傾けながら、着実に前進して参りたいと存じますので、どうぞよろしくお願いいたします。

    



●坂田生子、私の座右の銘

①    “一期一会”の精神
②    “和合して栄え、相剋して滅ぶ” (亡き父からの教え)
③    “現場に勝る営業力無し!” (故小倉昌男さんの言葉)

 


▼坂田生子関連サイトのリンク

▽Hearty Life ホームページ

 http://www.heartylife.jp/


▽松下運輸株式会社

 http://www.matsushita-net.co.jp/

 

▽一般社団法人東京ニュービジネス協議会
 
http://www.nbc-world.net/

▽(※)㈱カルビーカルネコ事業部 環境事業EVI
 
https://www.evic.jp/evi/eco_supporter_dsp.jsp?&supporterId=SU0009

 


 

 ▽坂田生子(Ikuko Sakata) facebook個人ページ

   https://www.facebook.com/sakata.ikuko

 


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